よくバストアップのマッサージで「胸に脂肪を集めるようにマッサージする」という表現を目にしますよね。本当に胸以外の背中やお腹のお肉を胸に移動出来るなんてことはあるのでしょうか?
「お腹につく余分なお肉を胸に移動出来たらいいのに!」というのは誰しも思うことではないでしょうか?お腹はスリムに、胸は柔らかくて大きい方がいいに決まっていますからね。
ただ人間の身体の仕組み上、脂肪や筋肉が別の場所に移動するということはあり得ません。これは誤解・嘘であって「マッサージをすればお肉が移動する」という風には思わないで欲しいです。
しかし、お腹の肉を胸に移動させる必要はそもそもないんです。そんなことをしなくても胸に脂肪を付けてお腹周りをスリムにさせる方法はちゃんとあるのです。
今回はお腹の肉を胸に移動させることが出来ない理由と、代わりに出来るスタイルアップ術をお伝えしていきたいと思います。
この記事で書いてること
お腹の肉が胸に移動しない理由
まず冒頭でも説明した通り、お腹のお肉は胸に移動することはありません。どんなにすばらしいマッサージ方法でも同じことです。
理由はとても簡単。
身体の中の脂肪が増えたり減ったりするには、減らしたいところの脂肪を燃焼させて、増やしたいところに脂肪がつくのを待つしかないからです。
仮にマッサージをしてお腹の肉や背中の肉を寄せたり集めたりできたとしても、厳密には脂肪や筋肉が身体の中を移動しているからではなく、皮膚が伸びて引っ張られてしまっているだけなんです。
人の身体の組織はそう簡単には形を変えたり身体の中を自在に行き来することはできません。
マッサージによる本当のバストアップ効果
だからと言ってマッサージをすることがバストアップに対して全く効果が無いというわけではありません。
脂肪がついている部分をマッサージすると血行が良くなります。血行が良くなると脂肪細胞が活性化されるので燃焼しやすくなるからです。
スリムにしたいお腹周りの余分な脂肪をマッサージで活性化させて燃焼させることが出来れば、少なくとも部分痩せはできるという事です。
胸を発達させるには乳腺を発達させるしかない
しかし、マッサージだけでは部分痩せにしかなりません。余分な脂肪がちょっと燃焼出来たからと言って肝心の胸が大きくなるわけでは無いのです。
では胸に脂肪を付けるにはどうしたらいいのか?というと、乳腺を発達させることが重要です。
乳腺が発達すれば乳腺組織の周りに脂肪がついて胸だけを大きくすることが出来ます。しかし乳腺を発達させるのはマッサージではほとんどできないことです。
胸に脂肪を付けるにはエストロゲンが重要?
乳腺組織が自然と発達するのは妊娠している時です。女性ホルモンの「エストロゲン」のおかげで乳腺が発達するので妊娠後期に向けては胸が徐々に大きくなり、脂肪が付きやすくなります。
多くの女性にとって妊娠から授乳の時期というのが胸が大きくなるピークということになりますが、まさか胸を大きくするために妊娠するわけにはいきませんよね。
女性ホルモン「エストロゲン」を摂取することが出来れば乳腺組織を発達させて脂肪を集中的に胸に集めることが出来ます。「エストロゲン」を増やすことが出来れば、例えお腹の肉を胸に移動できなかったとしても胸を大きくすることはできるのです。
誰でも簡単に出来る「エストロゲンを増やす方法」
「女性ホルモンを増やす」というのはなかなか難しいことに思えるかもしれません。「まさか病院でホルモン注射とかしなきゃいけないんじゃ・・・」なんて思っている人もいるかもしれませんがそんな必要は全くないです。
自宅で簡単に出来る「エストロゲンを増やす方法」があるので3点ほど紹介していきたいと思います。
1、キャベツやリンゴを食べて「ボロン」を摂取する
キャベツやリンゴにはボロンと呼ばれる成分が含まれています。「ボロン」は女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌を促す効果があるので、キャベツやリンゴを食べることがバストアップにつながるんです。
ただし、「ボロン」は熱に弱いのでキャベツやリンゴは加熱してはいけません。
生のキャベツもしくはリンゴを毎日食べるというのが必須になりますのでちょっとハードルは高いかもしれませんが、一応自宅でも出来る方法ということになります。
2、大豆製品を食べて「イソフラボン」を摂取する
大豆製品には「大豆イソフラボン」が含まれています。「大豆イソフラボン」には「植物性エストロゲン」というものが含まれており、女性ホルモンであるエストロゲンと似たような働きをすることが知られています。
大豆製品は納豆や豆乳、豆腐などまで日常生活にあふれていていつでも安価に手に入るので取り組みやすいです。
また大豆イソフラボンにはダイエット効果もあるので、お腹のお肉を減らしてくれます。胸に移動させるなんてことをしなくても胸を大きくしてお腹をへこませることが出来るというわけです。
ただし、無調整豆乳の場合で200mlに対して68mg、豆腐100gで20mg程度と、思った以上に大豆製品の中に含まれる大豆イソフラボンの量は少ないです。
お味噌汁にちょっと入っている豆腐だけではバストアップにはなりませんし、豆乳は飲む習慣が無い人や嫌いな人にとっては飲むだけでハードルが高いかもしれません。
3、睡眠をしっかりとり、規則正しい生活をする
睡眠の質と睡眠の量は胸を大きくすることに直結してきます。質のいい睡眠をたくさんとることによって女性ホルモンや成長ホルモンの分泌を促すことが出来るんですよね。
特に22時から深夜2時までの時間帯はバストアップのためのゴールデンタイムとも呼ばれ、女性ホルモンや成長ホルモンといった胸を大きくするために必要なホルモンが一番多く分泌される時間帯なのです。
この時間帯に質のいい睡眠をしっかりとっていればお腹のお肉を胸に移動させようだなんて無理なことを考える必要は一切ないです。
バストアップサプリで手軽にエストロゲンを摂取
女性ホルモンである「エストロゲン」を増やすのであればバストアップサプリも効果的です。プエラリアを使っているサプリなら「植物性エストロゲン」によって体内のエストロゲンを増やすことが出来てしっかりと健康的に胸を大きくすることが出来ます。
もちろん、ただ単純に胸を大きくするだけではありません。サプリなので美容に効果のある成分もたくさん配合されています。
コラーゲンやプラセンタなどは高級な美容成分として単体でサプリになって売られていることもあるので、バストアップサプリに入っているとおトク感がありますね。
まとめ
お腹の肉を胸に移動することはできるのか?というテーマでメカニズムを検証してきましたが、実際のところどんなにすごいマッサージをしても体内で肉や脂肪を自由自在に移動することはできません。
人間の身体の仕組み上、お腹の肉を胸に移動することはできません。胸につく脂肪というのは乳腺の発達によってつくものなので、乳腺を発達させることが必要不可欠ということになります。
食生活で胸を大きくする食べ物を取り入れ、睡眠時間や質を見直す、そして出来ればサプリなどによって女性ホルモンである「エストロゲン」を増やして乳腺の発達を促すことが重要だと言えます。